グラフィックデザイナーを志した当時は、まさか谷川俊太郎さん・あべ弘士さんと一緒にお仕事が出来る日が来るなんて考えてもいませんでした。
このお二人のタッグも初とのこと。
こんな大御所のブックデザインを担当できるなんて僕はほんとついています。
Qがあって、めくってAがある構成の谷川さんワールド全開の『えほん なぞなぞうた』。
冒頭は答えを一生懸命考えるのですが、後半になるにつれ谷川さんの脳内に引きずり込まれる感覚があります。
そこにあべさんのユーモラスな絵が交わり、惑わされたり感動したり。
イラストの着色は活版印刷風。
1ページにつき1色。
シンプルに。
かすれたりずらしたり。
地味にこだわったのは見返しのピンクと小口がグレーに見えること。
80ページと中々のページ数ですが、あっという間に読み終わります。
なぜならこの本、めっちゃくちゃ面白いからです。