旭川市の中心地、旭川平和通買物公園の終わりころ、通称「七条緑道」と呼ばれている道があります。
街中の回遊性向上のため、行政機関と共に進めてきました。個人的には足掛け3年といったところでしょうか。
『ストーリが生まれる道』というコンセプトを立て、歩きながらストーリーを読み進めていくモニュメントのデザインを進めました。
ここはやはり地元在住の絵本作家あべひろし先生の作品に。
『エゾオオカミ物語』に決定。
集まってきたモモンガに、フクロウが語りべとなりエゾオオカミが絶滅まで至った経緯をお話する物語。
ステンレス素材のモニュメント。
あべさんの絵をパネルにするのは難しかったですね。
あべさんは味のあるいい文字を書くので、改めてストーリー文字もモニュメント用に書いてもらいました。
僕のデザインデータを旭川高専の技術力で見事に再現してくださいました。
英語翻訳はMETS英会話様にお願いしました。
これから更に緑豊かになり、この物語の舞台が出来上がります。
今回の設置に際して、設置イベントを開催。
10代の参加者がたくさんいらしてびっくりしました。素晴らしいことです。
文化芸術ゾーンとして位置付けされているこの道。
文化芸術には“継承する”ということが大切だと思います。
10代のみなさんが大人になってこの道を歩いた時、その子孫もそこにいた時、
どのようなことを思い、どのようなことを子孫に伝えるのか。
確かなのは、この経験は記憶として残っていくということです。