印刷物のデザイン

『銀ギツネのドミノ』(学研プラス)_ブックデザイン

2022.12.25

『銀ギツネのドミノ』(学研プラス)
あべ弘士のシートン動物記
 
発売となりました。
 
5部作シリーズものになるとは『ロボ』の時には思ってもみませんでした。
シートン原作はとても分厚い本で大人でも読むのが大変。
 
それを絵本サイズにあべさんの脚色でオリジナルの世界観にするのはとっても骨の折れる作業。
 
本来絵本作家がやるべきことなのか。と疑問を抱くほど。
しかし読書家のあべさんだから出来る要約と脚色で読みやすくメッセージ性のあるものになっています。
 
児童書には珍しい“重い内容”がシリーズの特徴かなと思います。
 
胸が詰まるような描写もあるのです。
そこから学ぶことも。
 
このシリーズ、全ページ着色は谷越です。
 
あべさんの文と絵に寄り添いながらも、あべさんの言葉を借りるなら“喧嘩”してきました。
 
感情を視覚的にも揺さぶる着色を常に考えてきました。
絵本にしてはページも多い。大変です。
 
あべさんの空気感を僕が崩すわけにはいかない。
同時に僕がこの世界観の魅力をさらに上げてやるんだ!というおこがましいマインドで進めました。
 
そうじゃないと意味がないので。
僕じゃなくていいので。
 
そしてこの『ドミノ』の最終ページでついにあべさんの予想を上回る着色が出来た。
あべさんを唸らすことができました。
 
まさにこの5部作はあべさんと僕のケミストリーが起きて、信頼関係を強くしたものになりました。
 
5部作アソートボックス作ってくれないかな〜学研さん😏って思ってます。
 
あべ弘士のシートン動物記
新作『ドミノ』
よろしくお願いします。
 
 
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